【国府津駅前ストリートエリア】出会いのある〝彩の街〟へ向かって。『ヤッホーみかんまつり』開催!

今月に入って、にわかに国府津駅周辺の店々に貼られはじめている、『ヤッホーみかんまつり』と書かれたチラシ。
イベントの日付は11/23(水祝)、場所は〈国府津駅前ストリートエリア〉。
どうやら、このあたりで何かが開催されるようです。
たしかに国府津といえば=〝みかん〟。
みかんにちなんだお祭りであることは間違いないようですが…よく見ると、〝調理実習〟〝手芸〟〝美術〟?「国府津村みかん学校」?「ミカンヌ映画祭」?
主催には、『ヤッホー国府津村役場』の文字。
見れば見るほど、謎は深まるばかりです。
そんな、つっこみどころと謎に満ちた『ヤッホーみかんまつり』と、主催の『ヤッホー国府津村役場』について、またその舞台となる国府津や、駅前のストリートエリアについて、今回は紹介したいと思います。

ことの発端は〈宝探し〉ワークショップ。
みんなで〝国府津らしさ〟をひねり出し、いざ始動。

ことの発端は、2021年夏、〝まちなかの宝を探そう!〟と銘打たれた、〈国府津駅前ストリートエリアを対象とするワークショップ〉(※国土交通省都市局の官民連携都市再生推進事業の一環として実施)でした。
参加者は、同エリアで生まれ育った人、商業を営んでいる人だけでなく、エリアに新しく施設やお店を立ち上げた人、県外から移住してきた人…などなど、〝今の国府津〟を体現しているような、幅広くフラットな顔ぶれ。

みんなの頭の中にあったのは、この国府津がどんな場所なのか、これからどうなっていったらいいのかといった、好奇心や思い。
ただ、それぞれにイメージはあるものの、はっきりと言葉にすることはできない状態でもありました。
まずは歩いてみよう!と、〝地元まち歩き〟からワークショップはスタート。
あらためて目にする、ストリートに建ち並ぶ歴史的建造物、背後の山、目前の海、田畑、自然、海に向かう民家の路地、まちのお店の人たちとのやりとり。
まち歩きを終えて、全員で〝国府津のイメージ〟を言葉にして出し合います。
「リゾートのような」「自然に囲まれた」「海街のような」「地域密着型の」「みかんづくりの」「コミュニケーションがはかりやすい村のような」「かつて栄えた」「都市部に近い」「気分転換する」「のんびりする」「プチバカンスする」「ワーケーションする」「安心して移住できる」「命が再び吹き込まれている」場所。
漠然とではありますが、少しずつ、今の国府津の姿が浮かび上がってきます。
ワークショップの第1ゴールは、2030年に向けたビジョンの作成。
ビジョンについても話し合い、まとまった言葉が、〝出会いのある〜彩の街そだて〟でした。
その実現に向けて活動する団体として立ち上がったのが、『ヤッホー国府津村役場』だったのです。
〝ヤッホー〟は、挨拶を交わし合うような、出会いを想起させるワード。
〝村役場〟は、村のようなのんびりとした、地域に密着した存在にという思いを指すワード(※実際の役場機能はありません)。また、国府津は小田原市に編入する前は〝国府津町〟、その前は〝国府津村〟だった歴史もあり、どこか懐かしさを感じさせる響きもあります。
一風変わった、冗談のようなネーミングですが、今の国府津の人たちらしい、自由なスタンスで地域を楽しむ姿を表しているようでもありました。

ユニークで楽しい、国府津らしい「社会実験」を。
〝みかん〟をテーマに、エリア全体で遊び倒しちゃおう。

『ヤッホーみかんまつり』ミーティング風景

国府津のみかん

『ヤッホーみかんまつり』リハーサル風景

そんな活動も、翌年に突入。2年目のテーマは「社会実験」。
このストリートエリアでどんな実験をするか。
1年かけて、〝エリア全体でのイベント開催〟について話を進めてきました。
イベントのテーマは「みかん」に決定。…というものの、一筋縄ではいかないのが、『ヤッホー国府津村役場』の人たちです。
今までにあったような借り物の内容では、ちょっと物足りない。
何かユニークで楽しいイベントができたら。
そんな思いから立ち上がったのが、『ヤッホーみかんまつり』でした。
ストリートエリアを〝学校〟に、まちのお店を〝教室〟に見立て、各スポットで「みかん」をテーマにしたワークショップなどを行う、という企画。
地域の農家さんのみかんも販売、イベントスペース・BLEND PARKでは、出店者さんがみかんにちなんだ商品を販売する〝みかんマルシェ〟を同時開催。
同会場では、夕方以降も〝ミカンヌ映画祭〟と題し、農業がテーマのドキュメンタリー映画「百姓の百の声」を上映するなど、最後まで〝みかん〟で遊び尽くします。
また、エリア全体では、40店舗近い協賛店が店頭に「ヤッホー」と書かれたみかん色の旗をかかげ、そのうちいくつかのお店は、みかんを使ったメニューを提供したり、みかん色の商品の販売したり…と、ストリート全体がみかん色に染まる一日となるのです。
小さくはじめた動きが、どんどんひろがっていく様子に、メンバー自身も驚きを隠せません。
まちの人たちがイベントに関わり、応援してもらうことで、店々や住んでいる人たちの存在、〝つながり〟を浮かび上がらせているようでもありました。
ここにはこんなにたくさんの営みや、日々の暮らしを送る人たちがいて、この場所を大切に思ってるんだということに、あらためて気づかされたのです。

〝みかん学校〟開校日まであとわずか!
どの教科でみかんを楽しむ?

いよいよ11月23日(水祝)に迫った、『ヤッホーみかんまつり』。
〝国府津村みかん学校〟の各〝教科〟は、1箇所参加するごとに、メンバーの手作りスタンプがおされ、3つスタンプを集めると、めでたく〝みかん学校卒業〟となるシステム。
気になる教科は以下の通りです。

調理実習

「みかんソースで味変!こだわりの炭で魚を焼こう」 (会場:魚伊三/講師:古谷さとみさん/参加費:魚代+500円)

店頭にある魚から好きなものを選び、こだわりの炭火で焼き、これまたこだわりのみかんソースで味変させるという、魚好きもみかん好きも気になる、美味しい企画。お店の人にお勧めの魚を聞くのも楽しそうです。

手芸

「自分だけのみかんブローチ作成ワークショップ」 (会場:フルヤレディスファッション/講師:古谷友子さん/参加費:500円)

あらかじめ用意してある〝みかん〟フェイスに、好きな表情を刺繍。そして洋品店の特権!たくさんのボタンストックや、服のカケラ、刺繍糸などを使って、世界にひとつだけの〝みかんブローチ〟をつくっていきます。

美術

「パンに絵を描こう!アイシングみかんパンワークショップ」 (会場:神戸屋ふるや店/講師:古谷恵瑠花さん/500円+ホイップ200円)

国府津の代表的文化財でもある神戸屋さんを会場に、その自家製パンに、参加者がアイシングでイラストを描き放題!のワークショップ。希望者には、オプション料金で生クリームやみかんを挟んでもらうこともできます。

算数

「このみかんは何g??みかん重さあてゲーム」 (会場:BLEND POST/参加費:200円)

大小さまざまな大きさのみかんをカンで測って、イベント開催日(11/23)にちなんだ〝1123g〟の量をあてるという、簡単そうで実は達成しにくい!?ゲーム企画。ぴったり当てた人には賞品も用意。

国語

「〝み〟〝か〟〝ん〟を使って、文を作ろう!みかん作文」 (会場:精進カフェマリアージュ/参加費:無料)

文の中に〝み〟〝か〟〝ん〟が入ってれば、俳句でも短歌でもフリースタイルでもOK。つくった文は、マリアージュさんの店頭に掲示。街を行きながら楽しみ、シールでお気に入りの文に投票することもできます。

音楽

「海に〝みかん〟を叫ぼう!みかんボイトレチャレンジ」 (会場:国府津の海/アドバイザー:池田徹さん/参加費:無料)

オペラ歌手・池田徹さんのアドバイスをもとに、海に「みかん」と叫び、その長さを競うという、シンプルかつ、なかなかないおもしろ企画。目指すは平均タイム〝30秒〟超え!

社会

「ミカンヌ映画祭:百姓の百の声〜ようこそ、食べ物の生まれる国へ〜」 (会場:BLEND PARK/チケット代:一般 1200円、高校生以下 1000円、未就学児 無料)

話題の最新ドキュメンタリー映画の、神奈川県内初、先行上映。
終了後、監督とのスペシャルトークもあり。

給食

「みかんにまつわる商品をたくさん販売〝みかんマルシェ〟」 (会場:BLEND PARK)

飲食、雑貨、アクセサリーなど、様々な出店者が特別に〝みかん〟商品を販売!
どこか一店舗で購入することで、〝給食〟スタンプを得ることができます。
タイムスケジュールは、以下の通り。
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10:00 〜 10:30 みかん学校開校式(BLEND PARK)
10:30 〜 15:00 みかん学校(国府津駅前ストリート各所)
15:00 〜 15:30 みかん学校卒業式(BLEND PARK)
16:00 〜 18:30 ミカンヌ映画祭(BLEND PARK)
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この機会に、国府津の新しいムーブメント、ストリートエリア全体で〝みかん〟のお祭りを楽しんでいる空気感を、体感しに行ってみてはいかがでしょうか?


『ヤッホーみかんまつり』イベント詳細
https://www.facebook.com/events/1153926055508665

『ヤッホー国府津村役場』
Facebookページ:https://www.facebook.com/yahhokouzumurayakuba/
Instagram:https://www.instagram.com/yahho_kouzu_murayakuba/

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